代表挨拶

「もう一度、母の子に生まれたい。」
この事件をご存知でしょうか?2006年2月1日未明。当時54歳の桐谷康晴被告が、認知症の母親を殺害し心中を図るという事件。この事件の裏側には涙無くして語れない悲しいエピソードがありました。
この報道を見て、介護や貧困などを含む問題について興味を持ち、私も行動しないといけないと思い、今から5年前の2013年に自立支援塾を学生時代の友人と共に設立しました。設立当時は25歳でした。

この5年間の間に私たちはたくさんの参加者や協力者に恵まれ、様々な活動を行うことができました。
2015年には初の主催事業である家計費節約セミナーを北海道で講演することができました。北海道に続きこの家計費節約セミナーでは低所得収入世帯やひとり親世帯、多子世帯などに具体的な節約や誰にでもできる副業の方法を提供、お陰様でこれまでに1,000人以上の方たちが参加しました。
今年1月には「無料副業案内所LINE@」をオープン致しました。これにより全国どこにお住いの方でも自立支援塾が配信する情報をリアルタイムに知ることができます。
年収2,000万円以上の世帯と200年収万円以下の世帯の二極化の進行、90%以上が下流老人となると言われるようになってきた昨今、このような「節約と副業」を推し進める取り組みと意識改革は大切であると感じています。
貧困と言われる世帯では共働き、ひとり親世帯、子の進学、派遣労働、老後不安といった問題が多いです。副業は必ずしなければならないことではありませんが、貧困の連鎖を断ち切るため、将来友達や家族と実現させたい夢の選択肢を一つでも増やすためには重要な要素の1つで第一歩とも考えています。
また、会社に依存しなければ生きていけない労働者の環境は年々悪化傾向にあります。長時間労働による体力的ストレス、様々なハラスメントによる精神的ストレス、過労死や一家心中が社会現象となっています。
また「孤独感」を持っている方が来れるような”居場所”を作ることも大切だと感じています。年2回、関係者全員参加できるイベントも開催しており、昨年2017年は6月名古屋、9月東京で集まり修学旅行のような交流を楽しみました。
長くなりましたが最後に、超長寿国の日本では平均寿命が年々増加し男性で81歳、女性で87歳という統計が出ています。
現在100歳以上の方は全国で7万人、10歳以下の子どもたちが100歳まで生きる確率は50%と言われているほどです。「人生100年時代」はすぐそこです。
今の日本の制度は人生100年時代を想定していると思われますか?いいえ、完全に破綻していると言って良いでしょう。日本が潰れない限り日本の制度は存在しますが、私たちが期待している方法での解決は難しく、今までの日本の制度を信じて生活することは「リスク」と言えます。人生設計を見直す時期、収入の作り方を再度勉強する時が来ています。
私たちの活動は皆さまからの多大なるご支援によって成り立っております。
テーマである「節約と収入の両立」を目指して、今年も様々な活動・情報発信を行いたいと考えています。
私たちの活動に共感して頂いた方、興味を持って頂いた方、ご支援ご協力いただけたらとても嬉しく思います。
皆さまの温かいサポートをお願い申し上げます。

2018年2月1日
副業・兼業支援事務所 自立支援塾
代表 小林英明